声に対する治療

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一般的治療

内服薬

内服薬として、炎症を抑える一般的な薬が処方されます。 私は、熱が無くて声だけかすれている患者さんには、風邪の後であっても総合感冒薬は原則として処方しません。強い解熱作用のある薬が 入っていたり、強い抗ヒスタミン剤が入っている事が多く口が渇くので歌手には適さないと思っています。私は副作用の比較的少ないタイプ の非ステロイド系抗炎症剤を状況によって使います。 トランサミンは昔からある薬ですが、今でも歌手の人に評判の良い薬です。痰のからみを抑える薬も、声に有効なことがあります。ムコソルバン、 ムコダインが代表的な薬です。 漢方では麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使用していますが、これは喉の渇きをとり、潤いを与えてくれるので、重宝しています。咳にも効きます。 声帯を支える筋肉が疲れたり、体が疲れて声が出にくくなる場合には、ビタミン剤の内服や注射が効果を発揮することがあります。ビタミンBの入っ た総合ビタミン剤が良いと思います。

吸入薬

耳鼻咽喉科にかかると、良く「ネブライザー」「吸入」といった治療が行われていますが、この薬液には声を良くするために、炎症を抑える薬や 痰のからみを抑える薬が入っています。また、多くの医療施設で使われる吸入薬にはステロイドが含まれていることが多いと思います。ただし、 喘息の吸入ステロイドとは違い、耳鼻咽喉科で行う吸入では通って治療して声が逆にかすれるということは、まずありません。ただし、長期に漫然と 行うことも、決して良いことではないでしょう。 当院では長期吸入する場合は、時々ステロイドが入っていない吸入薬に代えて吸入するなどの処置をとっています。